春は出会いの季節

3月半ばを過ぎ、各学校の卒業式はほぼ終わったことでしょう。
これからはいよいよ新生活の準備。
進学、就職、転職、転勤、異動・・・新しい場所での生活が始まる方も少なくありません。
自分自身が動かなくても、周りの人や環境が変わることもあります。
春は新しい出会いの季節です。

第一印象の大切さは充分周知されていますが、具体的にどうすればいいのかと言うと・・・。
印象は目に入った瞬間に決まるといわれています。
ですから、その瞬間に目に入るものを全て整えるということです。
姿勢、着ている服の色、表情、髪型、服のデザインと着こなしなど、まずはビジュアルを整えるということです。そして挨拶の仕方。笑顔で、明るい声で、ハキハキと、心地よい声で、礼儀正しく、でも親しみ易く、心がこもっている挨拶。もちろん表情や声だけでなく、手の位置やお辞儀の仕方も大切です。

「じゃあ私は何色を着て、どう猫背を直して、どう声を出せば良いのかしら?」って思った方はぜひ当校の各フィニッシングコースを受講下さい!

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まずはどのコースからスタートするのかなどご相談承ります。
入学前無料カウンセリングのご予約はこちらから。

桜の開花もカウントダウン。待ち遠しいですね。

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不易流行

少し前のことになりますが、受講生さまがスピーチの際にこの言葉を使っていらっしゃいました。
残すべきものは残し、変えるべきものは変えること。物事の本質を残しつつ変化にも柔軟に対応していくこと。その時この言葉の意味に改めて触れ、そしてまた深く感じる今日この頃です。

マナーは正にこの言葉のようなもので、時代に合わせて少しずつ変化するものもあります。
例えば、結婚のお祝いに「切れる」刃物を贈るのはタブーとされてきました。
しかし、最近は高級なナイフや包丁を希望するカップルも少なくありません。
贈る側も、プレゼントしたものを毎日のように使ってもらえるのは嬉しいものです。
「相手を気遣う心」「祝う心」という本質がしっかりとあれば、このようにおおらかに新しい流れを受け入れるのも良いことです。

一方で、決っして変えてはいけないものがあります。
それは何十年、何百年、いえ千年以上掛けて「これがベスト」と形付けられたもの。
例えば箸の扱い方。長い長い年月を掛け、研究され、洗練され、磨かれて今の作法があります。
これは時代の流れとは関係なく、きちんと身に付けなければならないことです。

今、大きな危機感を抱くのは、こういった「変えてはいけないもの」がきちんと次の世代に繋がっていないと感じることです。当ウィルハウスは小さなお子様から中高生、大学生さんたちに、私たちの先人たちが残してくれた素晴らしい文化、伝統、作法を伝えるお手伝いを致します。
本来ならこういったことは家での躾の範疇なのでしょうが、そもそも子どもたちのお手本となるべき大人たちが心得ていないというのも現実です。ですから、次世代に伝える義務を負うべき大人の皆さんへのマナーレッスンも承っています。

箸の扱いや食べ方がきれい、挨拶がきちんとできる、礼儀に叶った手紙が書ける・・・そうすると「きちんとした人」「良い家庭で育った人」といった評価をもらえて、とってもお得です。
一方で、素晴らしく着飾った人、とてもお金持ち、社会的地位が高い、美男美女・・・そんな人たちでも、例えば箸の持ち方ひとつでも、できていないとガッカリです。

あなた自身、そしてあなたのお子様たちが恥ずかしい思いをする前に、きちんとマナーを学びましょう。

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「本当に役に立った」と評判のマナークラス
お問い合わせはお気軽に。

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投稿日: 2016年3月11日 カテゴリー: マナー

上巳の節句

今日3月3日は雛祭り、女の子の日、桃の節句ですが「上巳の節句」とも言います。
上巳とは「3月上旬の巳の日」から来た名称です。
中国から伝わった習慣と、日本古来の習慣がいつの間にか融合して今の形になりました。
(詳しくは以前のこの時期のブログで何度かご紹介していますのでご参照下さい。)

雛祭り用ケーキや、ユニークな雛人形・・・形は少しずつ変わっても、女の子の健康と幸せを願う思いはずっと昔から変わることなく一緒。これからも日本の伝統や習慣を大切に次世代に伝えていきたいものですね。

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日本の美しいマナー、大人として恥ずかしくないようにしっかりと見直してみませんか。
受講生さまから「受講して本当に良かった」といつも言って頂いている評判のコースです。 「大人のためのマナー」

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投稿日: 2016年3月3日 カテゴリー: マナー

方丈記・徒然草

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と住家と、またかくの如し。」(方丈記・鴨長明)
「つれづれなるままに、日くらし、硯に向かひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(徒然草・卜部兼好)

ふと思い立って、この2作を読みました。
1千年も前に生きていた人々にも、現代に生きる私たちと同じような喜びや悩みがあり、登場人物の様子や心情が手に取るようにわかります。裏を返せば、この2人のエッセイストたちの見識の多くは今でもそのまま通用するということです。

「この世は心の持ちようひとつで決まる」「雑事にかまけて、寸暇を惜しんで精進する心のない人は、死人も同様」「人が行動するとき、前後左右が空いていれば、体がぶつかったり塞がれたりすることがない。身の回りが窮屈だと、つぶれ、砕けることもある。同様に、精神面でも、心くばりが少なすぎて、しかも厳格だったら、他人に逆らい、他人と争って自分が傷つくことがあるが、寛容、柔軟なときは、毛すじ一本もそこなうことがない。」「自分の知恵をひけらかして、人と競争しようというのは、獣が角をつきあわせたり、牙でかみあうようなもの、つまり獣と同類の行為なのだ。…その道の真の達人は、むしろ自分の欠点を知り抜いているから、自己満足せず、他に自慢したりしない。」「人間に病はつきもので、病気に冒されれば、その苦悩は耐え難いものがある。…食、衣、住に、治療のための薬を加えて、合計4つのことが求めても得られないのを貧乏とし、この4つが欠けていないのを富んでいるとするのである。この4つ以外を求めてあくせくするのは奢りだ。この4つの条件についても多くを望まず。切り詰めて生活するならば、人間は不足を感じることはないはずだ。」・・・きりがないほど挙げられます。
どれも現代のビジネス、そして生き方にも通じることばかり。1千年も前に書かれた書物ですよ!こうしてみるとどんなにテクノロジーが発達し、便利で豊かな世の中になっても人間の本質や根源は何ら変わらないということですね。

学生時代に授業で学ばされたときは「やらされ感」いっぱいで、ただテストのために読んでいた古典。大人になって、こうして改めて読むと「こんなに面白かったのか!」と感動してしまいます。不変の真理を説くこのような書物を、1千年の時を越えて手にすることができる幸せ。現代の様々な名著と合わせて楽しみ、学ばせてもらおうと思っています。

そして、いつかこの答えは見つかるのでしょうか。~ 生まれ、かつ死んでいく人間たちよ。どこから来て、どこへ去っていくのか。たちまち移ろう仮のすみかのために何を悩んだり喜んだりして心を煩わせているのか。
「知らず、生れ死ぬる人、何方より來りて、何方へか去る。また知らず、假の宿り、誰がために心をなやまし、何によりてか、目を悦ばしむる。」(方丈記)

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今回の現代訳はこちらの永井路子さんの著書を参考にさせて頂きました。
入門書としてはとても読みやすいので、古典初心者さんにオススメです。

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投稿日: 2016年2月26日 カテゴリー: BLOG

雨水にはお雛さまを飾ると良いそうです。

今日は二十四節気の「雨水」に当たる日です。
この頃になると空から降るのは雪から雨へ、地上の氷が解けて水になると言われています。 季節が冬から春へと移り変わっているのですね。
農家ではこの頃から農作業を再開するそうです。
そして、雨水にお雛さまを飾ると良縁に恵まれるという言い伝えがあります。

この頃のお天気は正に三寒四温。まだまだ寒い日が続きますが、ゆっくりと春は近づいてきています。
何か心が少しウキウキしてきますね。

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春近し。桜の頃に、こんな企画があります。
着物でお花見なんて風情があって良いですよね。
詳細はこちらです。お気軽にお問い合わせください。

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