隠れ家のよう。

先週末、珍しく2連休となったので温泉宿で一泊して日頃の疲れを癒してきました。

五頭山の麓にある五頭温泉郷。今板、出湯、村杉の3泉がひっそりと佇んでいます。
「何もない贅沢」がピッタリ合う温泉郷で、華やかな施設やお店は皆無です。
一方で昔ながらのお店は歴史を感じる佇まいのまま、新しいお店も周りの景色に溶け込むように営業をしていています。この一帯のしっとりとした雰囲気が好きで以前から日帰り温泉としてよく利用をしていました。

この中で今回は村杉温泉の「環翠楼」に宿泊。こちらは日帰り温泉をしていないので初めての利用でした。
見事な杉木立のアプローチを進むと、回遊式のお庭の周りを囲むように木々に隠れて木造の離れが点在していました。すぐにスタッフの方や女将さんとおぼしき方が出ていらしてご挨拶。大正時代の建物という有形文化財に案内されました。部屋数は大小合わせて4つと化粧室。2階の中央から端まで建物の半分をまるまる利用しているので広々&角を囲んでたっぷりと窓を配し宿自慢のお庭を見下ろせる景色は最高です。建物は古いのですが、内装はとても清潔で気持ちよく利用できました。

離れでの宿泊になりますので他の宿泊者と会うことはほとんどありません。食事も部屋食です。プライバシーを保って自然の中でゆっくりと過ごすことができました。また今回は早めにチェックインをしてお部屋で読書をするなどゆっくりと流れる時間を贅沢に使いました。

隠れ家とか秘密基地って子供の頃からなぜかワクワクするものです。自分たちだけの空間と時間を満喫できるこんな宿での1泊は、慌しく時間が過ぎる日常から離れた貴重な時間となりました。
新潟市内から近いので移動の負担も少なく、でも少し離れることで近所のカフェや公園とは新鮮さが格段に違うこんな場所があるのは嬉しいものです。
こうしてリフレッシュしたので、これからの2016年後半も全力で走って行きます!

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木立を抜けるアプローチと趣きのある建物、広々としたお庭が特別な空間を演出していました。

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投稿日: 2016年7月13日 カテゴリー: BLOG

七夕。

今日は七夕ですね。
皆さんは短冊に願いを書いて笹に飾り、星にお願いをしましたか。

七夕は中国に伝わる、牽牛星(けんぎゅうせい・わし座のアルタイル)、織女星(しょくじょせい・こと座のベガ)の伝説に基づいた星祭りと日本古来の農耕儀礼や信仰が結びついたと言われています。

働き者だった彦星と織姫が結婚後、働かなくなったことに怒った天帝が2人を引き離し、年に一度7月7日だけ会うことを許したという伝説。旧暦の7月7日頃は上弦の月が現れます。昔の人はその形を夜空に浮かぶ船に見立て、織姫が天の川を渡り彦星に会いに行く姿を想像したのかもしれません。

願い事を短冊に書いて笹竹に吊るす風習は機織り上手の織姫にあやかって竹竿に糸をかけて裁縫や習字の上達を星に祈るという、中国の乞巧奠(きつこうでん)の習わしが日本に伝わり、平安貴族たちがこれをまねて梶の葉に歌を書いたのが始まりとされています。
江戸幕府は七夕を五節句(人日1/7上巳3/3端午5/5七夕7/7重陽9/9)とし、幕府の式日と定めました。大奥では、瓜・桃・菓子などを白木の台に盛り、その四隅に神様が宿るとされる笹竹を立て、詩歌を書いた短冊や色紙を結びつけました。それが一般にも広まり、文筆や針仕事上達の願いを書くようになったそうです。

昔、日本では巫女が神様に供える着物を織り豊作を願う神事がありました。その機械を棚機(たなばた)と呼び、これが七夕(しちせき)の節句と合わさって七夕をたなばたと呼ぶようになりました。
現在は7日の夜の行事になっていますが、本来は6日の夜に、短冊をつけた笹竹を軒下に飾り、7日の朝に川に流します。

七夕には素麺を食べます。素麺を織姫の織糸や天の川に見立てるという説や、平安時代の書物に「七夕に素麺を食べると大病をしない」といった説が庶民に広まり、食べるようになったと言われています。消化の良い素麺は暑さで食欲が落ちた身体にも良いという意味でも納得です。

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投稿日: 2016年7月7日 カテゴリー: マナー

半夏生。

今日から5日間、雑節のひとつ半夏生になります。
天から毒気が降り、地面から毒草が生えるなどという言い伝えがあり、農家ではこの日までに田植えを終え、半夏生には農作業をしない、野菜や山菜を収穫しない、井戸に蓋をするなどといった習慣があったそうです。

地域によってはタコを食べます。新潟でもスーパーに「半夏生」という文字とタコのイラストを描いたポスターを見かけるようになりました。
これは植えた苗がタコの脚のように広がってしっかりと根を張るようにという願いが込められているそうです。また、タウリンを豊富に含むタコをこの時期に食べるのは本格的な夏に備えてパワーを付けるという意味でも理にかなっています。

スーパーの戦略に乗るのも何ですが、せっかくですので家族みんなで美味しくタコを食べて、梅雨を乗り切るパワーをチャージしましょう。

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投稿日: 2016年7月1日 カテゴリー: マナー

お見舞い。

5年前の東日本大震災から北海道や熊本での地震、その熊本を含む九州地方の大雨など日本はしばしば災害に見舞われます。また、先日は知り合いのお店に車が突っ込むという事故もありました。
このような不慮の災害や事故に知り合いが巻き込まれたときに送る「お見舞い」についてご紹介します。

被災してすぐには当然ですがたいへん混乱しているものです。心配なのはわかりますが、家族や親族で無い限り安否確認の連絡は少し控えましょう。どうしても気になる場合はメールで「落ち着いてから安否を知らせてほしい」や「必要な援助があれば連絡してほしい」と一言添えます。すぐの返信を急かすようなことはNGです。また、災害時に先方の通信機器のバッテリーを消耗させるのは迷惑です。電話を控えるのはもちろん、何度もメールをしないことも心得ておきましょう。本人と連絡が取れないような状況の場合は家族に連絡をすることも必要ですが、こちらもしつこく連絡を取るのは迷惑ですので節度をもって行動してください。

事故や急な病気などのときも同じです。手術を控えていたり、または手術後すぐはバタバタしているはずです。そのようなタイミングでのお見舞いは迷惑。落ち着いた頃合を見計らってお見舞いします。更に、直接病院に行ってお見舞いをする場合は、事前にご家族に様子を伺ってお邪魔して良いか確認を取ると良いでしょう。突然の訪問は先方を慌てさせますので控えましょう。

災害時などに勝手な思い込みで必要の無い物資を送るもの迷惑です。先方からのリクエストがあった場合、必要な分だけ送ります。また被災直後は人手が欲しい、必要な物を届けて欲しいと言われない限り訪問するのも止めましょう。それ以外ではやはり一番助かるのは現金です。落ち着いた頃を見計らって郵送なり訪問するなりで届けます。白無地の封筒に「お見舞い」と表書きをして現金を包みます。金額は先方との関係によります。また、災害見舞いに返礼の必要はありません。

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気持ちが沈んだときは人の優しさに救われるものです。いずれの場合も相手の状況を見極め、気持ちに寄り添ったお見舞いを心がけたいものですね。

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投稿日: 2016年6月23日 カテゴリー: マナー

美と健康の秘密。

先日、恒例の山崎糀屋さんをお呼びしての味噌作り体験を開催しました。
参加の皆さんと和気藹々とした雰囲気の中、楽しく味噌作りをしてそれぞれが作ったお味噌を持ち帰りました。半年後には発酵して美味しく食べられるようになります。

私は何度も山崎糀屋の女将のお話を聞いていますが、いつも学びが多く毎回この企画が楽しみです。 女将は70歳を越えているにもかかわらずお肌がツヤツヤ!背筋がシャンとしていつもお元気。その秘密はひとえに「生きた酵素の力」によるそうです。
日本の食文化にはお味噌、醤油、納豆、漬物といった独自の発酵食品があります。これらの本物の発酵食品を毎日取っていれば女将のように美肌と健康が手に入ります。値段に引かれて「なんちゃって」のお味噌やお醤油を使っているともちろんその効果はありません。 結論は腸が元気かどうか、ということなのですが腸を元気にするのはこれらの発酵食品です。しかも日本人のDNAには西洋から来た発酵食品ではなく、日本古来の伝統的発酵食品が一番体に合うのだそうです。

耳に心地よい言葉を並べた健康食品やサプリのCMに惑わされることなく、ただシンプルに良いお味噌やお醤油、塩、酢を使い、朝食にはご飯と納豆とお味噌汁。日本人が引き継いできた先人の知恵そのままに、昔からあるこういう食生活を基本にするだけ。基本ができていれば、時々食べるイタリア料理やタイ料理やメキシコ料理だってみんな美味しく戴けます。

当校は和の文化や伝統やマナーをお伝えするコースもあり、普及のための活動もしています。
何度聞いてもためになる女将の糀についてのお話。次回は作ったお味噌が無くなる頃-1年後くらいになりそうです。加齢による肌や体の変化、アレルギー、紫外線によるダメージ、疲れやすい、季節の変わり目などに体調を崩しやすい、ダイエットの効果が出にくいなどさまざまなお悩みを解決する答えが見つかります。ぜひ次の機会を逃されませんように!

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こんな(←クリック!)教養があると、賢く豊かな暮らしに役立ちます。
写真は味噌作りイベントの様子です。

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