お見舞い。

5年前の東日本大震災から北海道や熊本での地震、その熊本を含む九州地方の大雨など日本はしばしば災害に見舞われます。また、先日は知り合いのお店に車が突っ込むという事故もありました。
このような不慮の災害や事故に知り合いが巻き込まれたときに送る「お見舞い」についてご紹介します。

被災してすぐには当然ですがたいへん混乱しているものです。心配なのはわかりますが、家族や親族で無い限り安否確認の連絡は少し控えましょう。どうしても気になる場合はメールで「落ち着いてから安否を知らせてほしい」や「必要な援助があれば連絡してほしい」と一言添えます。すぐの返信を急かすようなことはNGです。また、災害時に先方の通信機器のバッテリーを消耗させるのは迷惑です。電話を控えるのはもちろん、何度もメールをしないことも心得ておきましょう。本人と連絡が取れないような状況の場合は家族に連絡をすることも必要ですが、こちらもしつこく連絡を取るのは迷惑ですので節度をもって行動してください。

事故や急な病気などのときも同じです。手術を控えていたり、または手術後すぐはバタバタしているはずです。そのようなタイミングでのお見舞いは迷惑。落ち着いた頃合を見計らってお見舞いします。更に、直接病院に行ってお見舞いをする場合は、事前にご家族に様子を伺ってお邪魔して良いか確認を取ると良いでしょう。突然の訪問は先方を慌てさせますので控えましょう。

災害時などに勝手な思い込みで必要の無い物資を送るもの迷惑です。先方からのリクエストがあった場合、必要な分だけ送ります。また被災直後は人手が欲しい、必要な物を届けて欲しいと言われない限り訪問するのも止めましょう。それ以外ではやはり一番助かるのは現金です。落ち着いた頃を見計らって郵送なり訪問するなりで届けます。白無地の封筒に「お見舞い」と表書きをして現金を包みます。金額は先方との関係によります。また、災害見舞いに返礼の必要はありません。

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気持ちが沈んだときは人の優しさに救われるものです。いずれの場合も相手の状況を見極め、気持ちに寄り添ったお見舞いを心がけたいものですね。

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