見られていますよ、その箸使い。

テレビでもお馴染みの竹田恒秦さんの講演を何度かお聞きしたことがあるのですが、その中で竹田さんがお箸の使い方について言及されていたことが印象に残りました。(もちろんそれ以外の話題も楽しく拝聴しました!)

一言で言えば「箸の使い方ひとつでその人の生い立ち、家柄、人柄までわかる」ということです。私もそう思います。正しい箸の持ち方ができるかどうかは、その人の親御さんの躾け次第です。正しく箸が持てるということは、小さな子供の頃からちゃんと躾けられていたということです。そういう家庭を「きちんとした家庭」と言います。そして、きちんと箸が持てる人は往々にして靴を揃える、きちんと挨拶ができるといった基本的なマナーも躾けられているものです。その方がどのように育てられてきたのか生い立ちをうかがい知ることができるということです。更に、箸をきちんと使えるということは食べ物を粗末にせず、きれいに食べることで、食べ物自体やそれを生産する方への感謝の気持ちがあるということに繋がり、つまり人柄までもうかがい知ることができるということです。

これまで長くマナーのレッスンをご提供してきましたが、残念なことに年齢性別に関係なく「きちんとお箸を使えた方」はほとんどいませんでした。持ち方はもちろん、上げ下ろし、箸袋の扱い、挟む、刺すなどの基本的な使い方などまで確認範囲を広げると意外と知らない方が多いものです。

春は出会いの季節。歓迎会を始め様々なイベント、食事会も増えます。そんな時、意外と箸使いは人から見られているものです。恥ずかしい思いをする前に一度きちんと箸の使い方の練習をなさいにいらっしゃいませんか。箸の扱いひとつであなたはマウンティングされているかもしれませんよ。

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箸の扱いを始め、知らないと恥ずかしい「おとなのマナー」を学べる「マナーレッスン」はこちらです。