浴衣をきれいに着こなすコツ。

浴衣は平安時代、湯帷子(ゆかたびら)と言って、麻で作られた単衣の着物を上層階級の人が湯あみをするときに着用したのが始まりとされます。江戸時代の湯屋の発達で庶民に広まりました。別名「中形(ちゅうがた)」というのは中型の型紙を使って藍染めをしたからと言われています。現代では外出の際に着用されていますが元々入浴に用いられたことを考えると清潔感と季節柄、見た目の涼しさを意識した身だしなみを心掛けるべきです。
以下のようなポイントを押さえておけば上品でスッキリと涼しげに着こなせます。

・すっきりしたヘアスタイルでうなじ見せ&ナチュラルメイク
・衣紋が抜けている
・背中心がまっすぐで背中にシワがない
・はだけていない&締め過ぎてもいない首元
・合わせが逆になっていない&左右対称
・おはしょりの長さが正しく、シワシワしていない
・おはしょりやお尻が飛び出していない
・サイズが合っている
・帯の位置が正しい
・身八つ口の合わせがきれい
・裾の長さが正しく、合わせがガタガタになっていない

最近はかなり自由な着こなしもアリとされている浴衣ですので、着ている本人が楽しくいられるのであれば様々にアレンジするのも良いでしょう。夏の一瞬にしか着られないものですので、まずは着て楽しむことが肝心なのかもしれません。ただし、くれぐれも温泉ホテルでの浴衣のような着こなしになりませんように!

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