本日よりウィルハウスの２０２１年が始まります。
さて、大寒波でスタートした今年はどんな年になるのでしょう。
２０２０年は良い意味でも悪い意味でも新しい価値観が生まれ、当たり前が当たり前でなくなりました。そこであなたが感じたのは「疑心暗鬼」とか「孤独感」とか「絶望」でしたか？それとも「感謝」とか「思いやり」とか「人と人との繋がりの大切さ」でしたか？
２０２１年は新しく生まれた価値観のもとで、この未曾有のピンチをチャンスに変える力を持っていることと、「人間力」とその対極にあるAIや5Gといった「革新的な技術」の両方を上手く使いこなせる人や企業に明るい未来が待っているのではと考えています。
語学学習の世界はもう何年も前から、翻訳機があれば会話はできるので語学学校に通って時間とお金を使う必要は無い、斜陽の業界と言われ続けています。
しかし現実には、中学・高校の英語の授業が無くなることはありませんし、むしろ小学校でも英語の授業が始まりました。国公立大学受験には英語に限らずいわゆる「外国語」の試験は必ずあります。社会人でも、時間があれば語学学校に通いたいという人は減っていません。また、社内公用語が英語だったり、語学力を入社や昇給昇格の要件にしている企業は既にたくさんありますし、更にどんどん増えています。つまり、一部で囁かれている「翻訳機があれば話せなくて良い」という考えは浸透していないということです。
実のところ、ＡＩを駆使した非常に優秀な旅行業界向けの翻訳アプリはあります。私たち通訳ガイドは外国人観光客をお迎えする宿泊業、飲食業、小売業などの方への語学研修でこのアプリをご紹介しています。優秀なアプリがあれば十分じゃないかと思われるかもしれませんが、私たちは知っています。どんなに優秀でも、アプリにできないことがまだまだたくさんあることを。
英語は言葉です。言葉はコミュニケーションツールのひとつです。当校で受講されている方のゴールは英語の習得ではなく、英語を使ってコミュニケーションをすることです。コミュニケーションに必要なツールは言葉だけはありません。ノンバーバルコミュニケーションと言われるジェスチャーや表情に加え、言葉選びや声のトーン・リズム、異文化理解もコミュニケーションの要素です。あなたの気持ちを表すこれらの要素を翻訳機に代行して貰うことはできません。当校で学習するのは、言葉だけで無くコミュニケーションに必要なこれらのあらゆる要素も含みます。
よくメールでは気持ちが伝わりにくいと言われます。絵文字を駆使して工夫をしてもそう感じる方が多いのです。なぜならメールは言葉の「意味」は伝えますが、その言葉に込めた「心」を伝えることができないからです。（手書きなら文字から人柄や心情が伺えるのですが･･･。）機械の声も同じです。翻訳機が伝えるのは「意味」だけです。あなたがどんなに心を込めて「ありがとう」と翻訳機に話しかけても、翻訳機はいつもの機械音で「Thank you.」と言うだけです。
また、翻訳機はＡＩとは言え自分で考えてコミュニケーションを取ってはくれません。私たちが指示をしなければ何かを伝えることはありません。相手の気持ちに対し先回りして言葉を掛けてはくれません。「気遣い」「心くばり」「思いやり」こういった人間力は翻訳機にはありません。
ＡＩ技術はきっと恐ろしい勢いでどんどん進化していくでしょう。人間の能力を遥かに超え、そして「心」を持つ日も間違いなく来るでしょう。
でも今のところ人間の方が優れている部分がまだあります。これからのコミュニケーションシーンでは、ＡＩを駆使した優秀な翻訳機は効率良く正確に用件を伝えることができる訳ですから大いにそれを利用し、そして人間らしいコミュニケーションを取れる語学力も持っている。こんな両刀遣いが理想ですね。
外国の方とのコミュニケーションの機会が無くても「語学力」は大きな武器です。価値観が変わっても英語を話せる人への評価は変わりません。こんな混沌とした時代だからこそ、ゴールドのように価値の変わらない「語学力」という武器を装備しておくことは将来への保険になります。語学力があれば会社にとって無くてはならない人材になれますし、（失業しても！？）語学力を生かした仕事は必ずあります。しかし語学力は半年や１年でどうにかなるものではありません。いざというとき「やっておけば良かった～」と思う前に、今からコツコツと力を付けておくべきです。少しずつゆっくりでも大丈夫です。あなたらしいコミュニケーションを実現させる言葉の力を身につけましょう！あなたの市場価値を上げましょう！洋画でも洋楽でも「そのままわかる」楽しさを味わいましょう！英語がわかるからこそできることを体験しましょう！しっかりと手を取りサポートをしていきますので、また新しい年もご一緒に頑張りましょう！