誤訳。

新潟市東区の英会話教室ウィルハウスのMichiです。

大きな衝撃を世界中に与えたアメリカの大統領選挙。 私も開票速報を「まさか」「まさか!」という気持ちで追いかけていました。

日本と違い、アメリカでは有名人・著名人は自分の政治的思想やサポートする政党について話すことをはばかりません。そして民主党をサポートしていたレディ・ガガがこの選挙結果を受けて表明したのが「Love trumps hate.」でした。

そしてこれが日本で大きな話題になったのは、その主張ではなく何と、それを報道した日テレの「誤訳」でした。その誤訳というのが「トランプ嫌い」。あらら、主語がすっかり変わっていますね。この「誤訳」について教えてくれたのは実は一人の受講生さまです。

trump には「~よりも勝る」という意味があります。それを考えず(知らず?)hate に意識をフォーカスし過ぎたのでしょう、目的語の位置にあるhateを動詞として使って「嫌い」と訳してしまったようです。 実際に何が言いたかったのかと言うと「愛は憎しみに勝る」ということです。

この誤訳がきっかけで、あまり英語に興味がなかった方も少しだけ関心を持ったり、「へぇ、そんな意味があったのか」なんて思ってもらったりしたようです。海外旅行、仕事、映画・・・といったことではなく、このようなちょっとユニークなことでも、英語に関心を持つきっかけや学習の入り口となればそれはそれで良いことです。

「誤訳」という形で世間の笑いものになった日テレですが、未だこの件に関してコメントを出していないようです。私としては謝罪うんぬんよりも、世間の目を英語に少し向けてくれたし、受講生さまの学習にもなったことにむしろ「でかした」と思っています。(笑)

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