挑戦し続けることが人生を輝かせる。

新潟市東区の英会話教室ウィルハウスのMichiです。

先日のトニー賞で、惜しくも渡辺謙さんは賞を逃しました。 しかしノミネートされただけでも、否、ブロードウェイの舞台に、しかも開演メンバーの主演として立っただけでも信じられないくらい凄いことです。

渡辺謙さんはテレビのインタビューで今回の挑戦について「単純に、やったことがなかったから」とおっしゃっていました。
やったことがあることはそれまでの経験が助けてくれます。しかしやったことがないことはゼロからの挑戦で手探りで進むことはとてもたいへんです。やったことがあることばかり選択をしていれば人生を多少楽に生きていけるかもしれません。

しかし渡辺謙さんはそういう人生ではなく、困難が待っているとわかっていながら安全域を出て新しい挑戦をし続ける人生を選んでいます。そこに求めるのは「自己成長」です。人は成長をし続ける限り、困難や課題を乗り越え続ける限り、それがどれほど小さな一歩であっても確実にその人を輝かせます。
皆さんの近くにもいませんか。楽しそうに苦労している人。凄く苦しそうなのになぜか強いエネルギーと輝きを持っている人です。

「カモメのジョナサン」という小説をご存知ですか?
カモメのジョナサンは鳥としての極限の飛び方を習得すべく訓練を重ねます。他のカモメたちは餌を捕まえる飛行能力さえあれば十分ではないか、なぜわざわざそんな意味の無い苦労をするのかとジョナサンの挑戦を理解できません。

ジョナサンは、ただ生きていければ良いという安全域を超えて鳥としての限界に挑戦することに生きる意味と輝きを求めました。
これはもちろんカモメの話ではなく、私たち人間に向けてどう人生を輝かせるかという問いかけです。

「若いときの苦労は買ってでもしろ」とは良く言ったものです。もっとも買う積もりが無くとも降りかかってくる苦労もたくさんあるものです。その度に「良い経験になる」と前向きに捉えてばかりいるのもたいへんで、普通は「嫌だ」「面倒だ」「辛い」と思うものではないでしょうか。そう思いながらもそれを乗り越える粘りと踏ん張りというものは、それまで頑張ってきた自信によって裏打ちされているのではないかと思います。

渡辺謙さんは新しい挑戦に過去の実績は何の役にも立たないとおっしゃっていました。それは技術や知識といったことで、根っこはそれまで乗り越えてきた幾多の経験が確実に次の挑戦への原動力になっています。
渡辺謙さん55歳。挑戦に年齢は関係ありませんね。挑戦し成長し続ける姿に人は感動するのでしょう。そして何より本人がそれをとても楽しんでいる。そんな様子が周りも元気にするのでしょうね。
主演女優賞を取った競演のケリー・オハラが受賞スピーチで渡辺謙さんに「あなたは私の王様」と感謝を表した時に謙さんの目が潤んでいました。ご本人は受賞を逃しましたが、頑張った全てが報われた一瞬だったのではないでしょうか。その様子に私も感動しました。

さて、あなたの生き方は誰かの心を揺さぶっていますか。

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