当ウィルハウスは「新潟和学」というグループに参加しています。
新潟そして日本の誇る技、味、物、人、場所などを学び遊ぶ講座を提供しております。
先日その講座のひとつが開催されました。
内容はまず、かつての北前船の寄港地湊町新潟で栄えた商家齋藤家の夏の別邸での講座。
贅を尽くした日本家屋と庭園は当時の繁栄振りをうかがわせます。
そのような建物や庭自体が美術品のような豪華なお屋敷で掛軸の専門家をお招きし、掛軸を中心に日本美術の鑑賞法について学びました。講座前には抹茶と和菓子を戴きながら座敷からの庭の眺めを堪能。講座では掛軸の見方はもちろん日本人の感性の豊かさについてもお話を伺いました。そして締めは巨匠横山大観の圧巻の大作を間近で鑑賞させて頂くという他ではありえないような貴重な体験。
お天気にも恵まれかつての花街をブラブラしながら老舗割烹へ移動。満開の桜を見下ろすお座敷で割烹料理のランチです。春らしい素材、彩り、そしてひとつひとつ手の込んだお料理はどれも絶品。しかも、今回は日本一美味しいお米の産地南魚沼の蔵元青木酒造様のご好意であの銘酒鶴齢がお料理のお供に。冬に仕込んだ新酒の絞りたてを戴くという贅沢。
お琴の生演奏も素晴らしい。演奏の後は実際にお琴に触れ「さくら」の一説を演奏させてもらいました。
これも貴重な体験。
最後は日本の雅な遊び投扇興。扇を投げて的に当てるという遊びでどなたも殿や姫になった気分で盛り上がりました。
着物でご参加された方も多く、特に掛軸について講義をして頂いた先生は所作が美しく手先までとてもきれいでした。日本は幸いなことに普段の洋装とともに伝統的な和装文化も持っています。洋装では(ドレスは別ですが)ハツラツとした動きで、和装では優雅な所作でと、様々な自分を表現できる機会があります。
正にTPOに応じて、色々な自分になれるなんてとても楽しいことです。
普段はシャキシャキした女性が着物を着たときはとてもエレガントなんていうギャップはとても魅力的です。
もちろん男性も和装がビシッと決まると普段以上に男前に見えるものです。
せっかくの着物文化をほとんど経験することなく過ごすことはとても残念。
新潟和学としてはこれからもっと着物を着て頂く機会を提供していきたいと思っています。
また、新潟には県民でも知らない素晴らしい味や技や場所があります。
もちろん日本人でいながら琴を触ったことがない、投扇興を知らないなんて方がほとんどでしょう。
それは日本人としてどうなのか。能、歌舞伎、落語・・・日本が誇る文化を日本人自身がもっと知るべきだという思いもあります。新潟和学ではこれらについてももっともっと学び遊びながら体験して頂ける機会を提供していく予定です。
ウィルハウスとしても、マナー所作のクラス、和の文化のクラスを通して少しでもこれらの普及にお役に立てればと思っております。ご興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。また、新潟和学に関しましてもお気軽にお問い合わせ下さい。
次回の新潟和学は5月24日に、これも日本が誇る食文化「発酵食品」の代表「糀」と日本酒のコラボ企画です。糀で美しく健康になる秘訣、美味しいレシピなど実際に糀で漬けた食品を召し上がって頂きながら学べます。佐渡の美味しい日本酒とともにご堪能頂ける贅沢な企画です。
旧齋藤家別邸 http://saitouke.jp/